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キーワードは「変化」マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』 感想

11月3日(金・祝)に日米同時公開されたマーベル・スタジオ最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』の日本最速試写会が10月19日TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた。本作は『マイティ・ソー』シリーズ第三弾として話題を集める注目作だ。 本記事では、なぜ本作品が『マイティ・ソー』シリーズ過去2作品から大きく「変化」と「進化」したかを取り上げる。

あらすじ

ロキによる企みによって誤ってヘラを解放してしまうことに。

ソーとロキの前に立ちはだかった死の女神・ヘラはいとも簡単にソーの最強の武器・ムジョルニアを破壊し、二人は宇宙の辺境の惑星・サカールへと飛ばされてしまう。

ヘラの野望を止めるためアスガルドへ戻り彼女の大いなる野望を打ち砕くことはできるのか…。

〈最強の女ヴィラン〉死の女神・ヘラ

今作の敵、死の女神・ヘラは秘めたる想いからアスガルドを自らのものにしようと企む。

なぜ彼女はアスガルド王・オーディーンに恨みを持っているのか。そして、ソーやロキとの関係はいかに。

MCU(=マーベル・シネマティック・ユニバース)初となる女性ヴィランである点も注目したい。

キーワードは「変化」

本作の注目ポイントはそれぞれのキャラクターの「変化」がみられる点だ。

本作のソーを予告で見て驚いた人も多いだろうが短髪に武器はソードという今までの長髪に武器は魔法のハンマー・ムジョルニアというイメージから大幅に「変化」し、「進化」した彼のアクションを見られる。

そして、「変化」したのはソーの一人だけではない。

二人目に紹介するのはハルク。ハルクといえば『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の終盤で戦闘機クインジェットに乗り込み何処かへ姿をくらましたが実は辺境の惑星・サカールへとたどり着いていたことが発覚する。

そんなある日、ソーと再び出会うことがきっかけでブルース・バーナーとしての感情をあらわにし彼もまた「変化」することになる。

そのほかに過去のトラウマと立ち向かうことになる女戦士・ヴァルキリー、宇宙一の裏切り王子・ロキを加えヘラに立ち向かうべく型破りのチーム「リベンジャーズ」を結成することに。果たして彼らはアスガルドを救えるのか…。

過去2作品とはここが違う

記念すべき第1作『マイティ・ソー』ではアスガルド王・オーディーンの息子であるソーが失態を犯し父の怒りを買ってしまいムジョルニアと共に地球に追放されてしまうところから物語が始まる。

落下したアメリカ・ニューメキシコ州で出会った天文物理学者のジェーン・フォスターとやがて惹かれ合う二人の運命とは…。という地球とアスガルドという超遠距離恋愛を軸に、“愛するジェーン”を守るために地球に迫る危機をソーが救うという物語が描かれていた。

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一方で今作は「アスガルド王家の秘密」というテーマに焦点を絞り、過去2作品では語られなかったオーディーンが頑なに隠してきたアスガルドに関する真実が明らかとなりアスガルドに迫り来るラグナロク(=世紀末)からアスガルドの民を救うため仲間たちと立ち上がる。

過去2作品ではソーは父・オーディーンに認められず苦しむ中地球で出会った愛する女性のために、自分に秘められた大いなる力を利用するに至る「まだまだ頼りないヒーロー」として描かれていたが、本作ではアスガルド王家の人間として滅びゆく世界から民を救う偉大なヒーローに「進化」した。このことは、見た目だけでなく精神面でも大きく成長したように思えた。

今作の物語の最後にはソーに対してまさしく「理想のヒーロー像」だと多くの人が共感するだろう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと彼らの闘いは連なるだけに今後のMCU作品にも目が離せない。

マーベル初心者から上級者まで幅広く楽しめる

『マイティ・ソー』シリーズの今までのイメージとして北欧神話や天文学が絡んでいてマニア向けじゃないの?と思う方々も多くいたと思うが、今作では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のようなポップな世界観とコメディセンス抜群でキャラクターの魅力を最大限に引き出していて本作から見ても絶対に楽しめるエンターテイメント性の高い作品だと自信を持って断言する。

特に今作では、初登場する女戦士ヴァルキュリーは常に酔っ払っている大酒飲みであったり、様々なおバカな行動で笑いを届けてくれたロキ(ここまで前作からキャラ変して大丈夫?)など人間味溢れる等身大のキャラクターが魅力に感じた。

さらに、今作にはドクターストレンジがソー、ロキと共演するなどMCUファンにはたまらない小ネタで劇中、くすりと笑える要素が盛りだくさんだ。もちろんマーベル作品には絶対に欠かせないスタン・リーもソーの「変化」に関する重要な場面で登場する。

そして観客にとって、一味も二味も違う衝撃の展開が楽しめ「笑いあり涙あり」の濃厚な130分になるだろう。 『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、絶賛公開中。