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全米が湧いたSF超大作『ウエストワールド』/A.Iの逆襲、人間とは何者か。

今日、科学そして技術は日々進化を続けています。世間では、「人工知能=A.Iに支配されるのは時間の問題かもしれない」と考える人が多いようです。そんな不安をもつ人の多くは映画やドラマからの影響が特に大きいのではないでしょうか。今回は海外ドラマ『ウエストワールド』を軸に紹介します。

人工知能=A.I vs人類の可能性

そう遠くない近未来において、人工知能=A.Iに人間が滅ぼされるのではないかという壮大なテーマは長年にわたり様々な議論が行われています。

「人工知能は人類を滅亡させる」

人工知能は大きな可能性を秘めている一方で、日々進化を続けている人工知能に対する危惧を訴えている学者は世の中に多い印象です。

そんな人工知能ですが、様々な映画でテーマにされています。

その代表格はやはり『ターミネーター』シリーズではないでしょうか。

ターミネーター [Blu-ray]

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自我を持った人工知能“スカイネット”によって核戦争が引き起こされ、人類VSロボットの死闘が繰り広げられるストーリーというストーリーで有名です。

《余談》先日、私も大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で『ターミネーター2:3D』というアトラクションに行ってきましたが約30年も前の映画なのにも関わらず現在に通じる大きなテーマだと感じました。

この手の作品のストーリーの主軸は人間をはるかに凌駕するコンピューターが世界を支配するという流れがあります。

今回紹介する海外ドラマ『ウエストワールド』もテーマとしては同じです。

海外ドラマ『ウエストワールド』とは

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物語に入る前に…

本作は、1973年に公開の同名の映画『ウエストワールド』に基づいたSFスリラーTVシリーズです。

ウエストワールド [Blu-ray]

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この作品は後に大ヒットとなった映画『ジュラシック・パーク』シリーズの原作小説を手がけることになるジョン・マイケル・クライトンの初監督作品にして監督脚本家としての評価を高めることとなった作品として重要です。

そして『ジュラシックパーク』の原作は、『ウエストワールド』から多くの概念や要素を受け継いだ作品なのではないでしょうか。

『ウエストワールド』と『ジュラシックパーク』の共通のテーマについてなんとなく想像がつくと思いますが、どちらの作品も「人間が人工的に生み出したものが手に負えなくなり逆襲する」ということが大きな軸です。

つまり、“園内のアンドロイドたちが人間に復讐をする”ということです。

そんな映画版を元に『LOST』『フリンジ』で知られるSF映画・ドラマ界の天才J・J・エイブラムズと『ダークナイト』で知られるジョナサン・ノーランを中心にアメリカ最大のケーブルテレビ局HBOで製作に100億円が投じられ今年度エミー賞最有力候補なのが本作『ウエストワールド』です。

舞台

物語の舞台は近未来の体験型テーマパーク「ウエストワールド」。

園内は西部劇の世界観を完全に再現しておりそこに住む人々は全員「ホスト」と呼ばれるアンドロイド。

容姿は人間との見分けがつかず自意識を持っているが園の管理のままに一人一人の「シナリオ」に基づき暮らしています。

「シナリオ」は一定期間をすぎると繰り返され園内はループ状態となっている点がこのパークの肝となっています。

園内のルール

高額な入場料を支払った「ゲスト」は園内で例えどんな事をしたとしても許されます。

つまり、「ホスト」に対し性的な欲求を良からぬ方法で満しても、腹を引き裂いても、射殺したとしても許されるのです。

なぜ「ホスト」は抵抗しないのか? それはどのようなことを「ゲスト」にされても(仮に生死に関わることでも)銃で打ち返したりすることは絶対にできないようにプログラミングされているからです。

「ウエストワールド」は何をしても許されるまさしに“地上の楽園”と言うべき場所なのではないでしょうか?

ストーリーについて

本作ではいくつもの人物のストーリーを並行的に展開する手法が用いられてます。

本作のメインストーリーは、何度も実家の牧場を襲撃されるループに陥っていたがついに反撃をしループから外れた牧場娘の「ホスト」ドロレスと運命的に出会った「ゲスト」の青年ウィリアムがアンドロイドと人間という概念を捨て去り恋に落ち旅をするという物語です。

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そして二つ目のストーリーは、園に長年居座り続けている名前も明かされない黒服の男が残虐非道に「ホスト」を殺し続けながら園に隠された秘密を探るという物語です。

次に3つ目のストーリーは、娼婦の「ホスト」メイヴがメンテナンス中に目覚めてしまい自分が生きる世界が人間によって作られたものだと確信し園からの脱出を試みるという物語です。

最後に4つ目のストーリーは、園の設立者で天才科学者のフォード博士とその部下バーナードによる園の運営の難しさと秘密を描く物語です。

この四つの物語が回を重ねるごとに点と点が結びつき線となり最後には園の謎が解き明かされ新たな章が開かれ、人間への逆襲が始まるというところまでがシーズン1のストーリーとなっています。

ウィリアム、ドロレス、バーナードの運命とは?

謎めいている黒服の男の正体そして園に隠された真実とは?

編集後記

今作は何と言っても、壮大な世界と様々な登場人物達が繰り広げる人間ドラマが魅力です。

第8話から第10話の3話で謎めいていた登場人物の全てが解き明かされ、全てがこの3話に組み込まれているように感じました。

正直ネタバレありならば五千字あっても書ききれないほど奥深い内容です。SFドラマ好きは絶対に見ておくべき一本だと思います。

やはり最終回で解き明かされる園と登場人物の謎は衝撃的でしたね。「あの人物がまさかそんな…」という展開ばかりでストーリーが完璧!

ウエストワールドのAIを見ると自分と同じ人間の姿をしているのにもかかわらず、プログラミングされた行動の範囲内でしか行動できない、それもエンドレスというのがとても悲しく感じられました。

あれだけ一緒に行動をして恋をしたのに自分の事を覚えていないという切なさは、仮に自分がこの立場なら辛過ぎてトラウマを抱えそうです。

この作品は人間に対する「ホスト」の逆襲を描いていると同時に、クローン技術とか先日取り上げたSNSに支配された現代人の問題のような

“人間とは何を持ってして人間なのか”という現代のテーマに切り込んでいるように感じました。

「ウエストワールド」での体験が人間の“内なる何か”に対して問いかけるそれは園を訪れた青年ウイリアムはどう感じたのか。

ウィリアムは、園での経験から「人間の愚かさ」に気づき彼は自分がこれからなすべきことを心に決めたのではないでしょうか。

人間とは何者か。

壮大なテーマそして結末をどう受け止めるかはあなた次第です。

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